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それは遥かな夏の記憶
迫り来る闇と光に脅えた幼い私を
手を引いて走り抜けてくれた

傷ついて倒れた白い竜
哀しくて壊れた寂しい仮面

いつかまた逢おうと言って別れた
夏の日

思って過ごした年と月
過ぎていった昼と夜
思い出して泣いた夜
探して彷徨った道

再びめぐり逢った夕闇

再びめぐり逢った赤い橋

何が正しいのか
何が間違いなのか

「逢いたかった」というあなたと
「君は誰」かと問うあなた

答えを引き伸ばし
引き伸ばして
気が付いてしまったもうひとつの思い

何が正しいのか
何が間違いなのか

蝶を捕らえた樹木の液は
年をへて
いつか宝石になりました

閉じ込められた蝶
解き放たれた蝶

失われた体
取り戻された記憶

いつか…
きっといつか…

答えの出ない問い
わからない…自分

写真素材:::::::::: 轍 :::::::::

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