あとがきです。

 ここまで読んで下さって本当にありがとうございます。色々とお見苦しい点、矛盾点満載でなんとも申し訳ないんですが…。

 反省すべき点はたくさんあるのですが、それをここで語っても、読んで下さった方にはかえって失礼な気もしますし、後の祭りですので、割愛させていただいて…。

 いやー何と言いますか、何だかんだ言っても、楽しかったですよ。書きたいものを書きたいようにというスタンスは相変らずで…、で?何が書きたかったかといいますと、まずは昼と夜の境目、光と闇の狭間の時間、映画で、『竜の少年』をBGMに、神々がやってくる、千尋が不思議の町を駆け抜けるあの光加減を再度書いてみたかった、というのと、お神楽のシーン。あとは闇雨月の嫁入りシーンです。描写力の稚拙さゆえ、いたりませんが、とても楽しかったですねえ。あの嫁入りシーンが描きたくて、これを書いたと言っても過言ではないくらいで…、異類婚、狐の嫁入り、とか、そういったものですね。今市子さんの百鬼夜行抄8巻を読んだ時に、ああ…書きたいなあ。と、狐の嫁入りは黒澤明の「夢」に出てくるシーンがすごく好きだったので。

 嫁入りシーンは、千尋でやる予定だったんですが、どーにも白ハクの見せ場が無いような気がして、気がついたら花嫁が入れ替わってしまいました。

 元々、魔的なハクが力ずくで千尋を嫁に…という場面は、姉妹サイトで書いておりました「いつか不思議な町で」のエピソードのひとつとして予定していたものだったんですが、ボリュームがありすぎる上に、あまり脱線して、長くなってしまってもなんだなあ、と削ってしまった部分だったのです。幸いにも、「まだ読んでみたい」とのお声を期に形にしてみました。

 そしてまた、ハクが元の世界に戻ったらどんなになるのかなあ?という妄想の元に生まれたのが白ハクです。現代版ハクの名前に関しては、他サイトさんとかぶらないように、と変化球にしすぎてかえってわけわかんなくなってしまったんですが、たとえば、人として生きるなら保護者はあった方がいいし、そうなると、記憶喪失な場合、自分で好きな名前を名乗るわけにもいかないだろうなあ、とも思ったんで…。(中途半端にリアリティを追求すると失敗する、といういい例ですね、自虐つっこみ)神社の息子なのは神楽が書きたかったから←ヲイ!!いや、「Natural」好きなんです。成田美名子さんの。私はあれを読んで青森旅行に行きました(マジで)。神社の息子さんが出てくるんですよ。この漫画。

 まったく生かしきれていない、白ハク、神社の息子設定と、千尋、人ならぬモノを見てしまう能力ですが、これ、次回以降の伏線です(一応)。てか、続ける気ありまくりじゃん!とつっこまれても仕方ないんですが、続ける続けないについては、悩んでいた部分がありまして、(20)で終わりにしてしまおう、とも思いつつ…。結局続けてしまいました(笑)。何と言いますか、書きたい気持ちがあるうちは書いてみよう…、と。

 さて、次回以降のエピソード(予定)は、埋められた琥珀川(ないしは小泊川?)は本当にその残滓もなく失われてしまったのか?という疑問の元に書いていきます。
 もし、自分がマンションを購入する場合、元々川のあった場所に建てられたマンションが欲しいか?答えはNoです。地盤沈下の心配とかありそうじゃないですか?何となく。ゆえに、マンション、実は建設途中に破棄、ないしは入居者が無くて廃墟化してたりはしないだろうか?と。あとは、水源そのものが埋められたのでなければ地下水脈のような形で残っていたりはしないだろうか?と。

 現時点設定で高校3年生の白ハク、進学先は都内某神道系大学です。ですので、一応舞台は東京。何故か千尋も東京にやってくる…という事でひとつ。

 元々、帝都物語とか、Xとかに出てくる因縁話が好きなので、むしろ自分の書きたいジャンルの話を無理矢理千と千尋にしている気がなきにしもあらじですが…。

 そもそも、自分のノートやら、エディタやらに書き散らしていたモノをHPという形でまとめて、人様にお見せする心地よさというのは、一度やるとクセになります。多分一人でコツコツ書くだけだったら、途中で放り出してしまう可能性大なんですが、一応完結まで持っていける、まさしく麻薬のようです。

 さて、千尋の背後霊化してしまた黒ハクですが、千尋につかせるか、白ハクにつかせるかとても悩みました。結果、千尋についたのですが…、あーその、理由が…ですね。非常に、この、思いついてしまったエロ話がありまして…、いや、本当に軽蔑してくださってけっこうなんですが…。勢いで書いてしまいましたんで、そういったモノがお嫌いでなければ、どうぞご覧下さい。(汗)

  本当に頭悪いっす…。(T_T)エロっても、まあ、ヌルい話なんで、特別に隠したりはしませんが、自己責任にてお読みください…。

 最後がエロ話かよ。って感じで、アレなんですが…、もし、よろしければまたネットのどこかでお会いしましょう…。


TOP>>

壁紙提供:晴天電脳工房様